コロナの影響で、完成見学会や内覧会もリモートで行われるようになった。
もはや出遅れ企業が取り残されてしまう時代なのかもしれない。
営業に力を入れてきた大手ハウスメーカーも、リモート内覧会となれば人員カットとなる。
その分機材やシステム構築、リモートからの営業方法などに力を入れるようになる。
結果として、新卒採用が激減する2021年となりそうだ。
さて、リモート内覧会で使われるツールとして、一般的に浸透しているZoomが上げられます。
Zoomは一時期セキュリティ問題を抱えておりましたが、ちゃんとアップデートで修復されており、現在では安全にリモート会議が可能となっております。
私個人的にはChatworkのビデオ通話機能の方をメインに使用しておりますが、Zoomはビデオ通話開催者(ホストユーザー)以外、事前の会員登録やログインを必要としないため比較的敷居の低いツールと言えます。
また、スマホやタブレットからでも通話が可能なため、ほぼ場所を選ばず会議を行うことができます。
内覧会をZoomで行うメリット
施工業者や設計事務所は、ホストとなってビデオ会議を開き、そのURLをお施主様につたえてリモート会議・内覧会を行っていきます。もちろん予めWEBのフォームからお客様情報を収集しメールアドレスへ会議日程等を打ち合わせしておきます。
メリットは比較的ホスト側の主導権にて内覧会が行える点。そのため家族連れでの会話中断等が発生しにくい。
営業マンはスムーズに内覧会を終えることができ、クライアントは移動する時間をカットできる。
内覧会とはいえ、事前に撮影した内覧動画を流すのもありだと思う。こうすることで多数の営業マンが別のZoom打ち合わせの邪魔にならずに済む。
また、内覧会期間が過ぎた物件についても動画をWEB上にアップしておくことで、クライアントはよりたくさんの情報を得ることができ、こんな感じがいいです!といった感想を持つことができる。
内覧会をZoomで行うデメリット
デメリットとして両者ともに端末の準備を必要とします。
施工業者・設計事務所側はタブレットと時に応じてカメラやマイク。クライアント側はPCやカメラ・マイク。
もちろんクライアント側はスマホでも可能なわけですが、やはり小さい画面で閲覧した内覧会では分かりづらい面がでてきてしまうので、テレビ画面などでWEB閲覧機能を使ってみていただく方がよさそうではある。
そうなってくると機械に疎い年代では敷居が高く、WEB内覧会は難しい…となってしまう。
これから迎える世代では当たり前になるのか
コロナが終息した後でも、このリモート会議は続いていくと予想されるため、建築業界もクライアントとの打ち合わせ形式を合わせていかなければならないのかもしれない。
ただ、それが一般的になるまであと何年かかるのかは、まだ不透明である。