新築住宅を検討している方で、こだわりが強い人ほど悩んでしまうのが、リビングやキッチン・ダイニングの床仕上げ。床の仕上げには一般的なフローリングから、タイル、カーペットなど好きな仕上げを選べます。そんな床の仕上げ材についてすこしお話したいと思います。
フローリングの特徴
一般的な住宅の床仕上げ材と言えばフローリング。やはり自然な素材であることが一番の魅力。フローリングにもいろいろと仕様がありますので、一概に自然素材だからということもいえませんが、最近では無垢の天然木をワックス仕上げしただけの肌触りを楽しむフローリングが人気です。建材メーカーからはハードコートされた傷や衝撃に強いフローリングや、薄い単板を貼り付け色目がきれいでソリや衝撃、防音効果もある合板フローリングもあります。それぞれメリットはありますので、使用する居室の用途に合わせて選びたいですね。
タイル床の特徴
タイル貼りのリビングは天井の高い居室によく合います。というのもタイルは音をよく跳ね返すので、室内が狭いと音がうるさくなってしまうので、天井を高くして音を逃がす設計をすることが多いです。特に飲食店ではヒールのお客様がコツコツ歩く音が店内に響かないように気配りをしますよね。そんなわけでタイルは音に注意が必要です。またタイルは上品な空間演出に一躍買うので、ヨーロピアンな空間を求めている方にはおすすめのアイテムです。タイルには天然石や磁器タイル、テラコッタタイルなど建物や空間のデザインに合わせてお選びいただけます。キッチンの床にはテラコッタタイルが結構人気ですよね。女性が長く利用する場所ですから、気に入ったものを選びたいですね。
カーペットの特徴
最近では少なくなってきましたが、ホテルなどのラウンジや通路、あるいは客室の床にも利用されていますカーペット。こちらも空間を柔らかく演出してくれる素敵なアイテムです。タイルやフローリングのように音は響きません。とにかく静かに暮らせるという意味では魅力的なアイテムのひとつです。また、冬の冷たさや夏のベタベタも和らげてくれます。ただ、カーペットの毛が擦れることでホコリは少し舞いやすいですね。紫外線にも弱いので、10年ほどすると直射日光が当たっている部分は変色することもあります。定期的な張り替えが必要という意味ではあまり日の当たらない居室に利用するのが望ましいかもしれません。