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深刻なウッドショックと今後の動向

昨年から続く「ウッドショック」。お客さんの中でも聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

ウッドショックとは?

ウッドショックとは、木材価格の高騰のことです。世界的に今ウッドショックが続いており、日本でもその影響が大手ハウスメーカーにまで及んでいます。
そもそも全ての木材を国産で賄えないのか?と思うかもしれませんが、木材にも向き不向きがあるんです。
在来工法の場合、土台に使われる木材、柱に使われる木材、梁に使われる木材と場所に応じて樹種を変えることがあります。
それはシロアリに強かったり、反りが少なかったり、強度が強かったりといったそれぞれの特性を活かした家づくりをしてきたからです。
国内の住宅のほとんどが海外の木材を使用して作られています。100%国産の住宅というと実はかなり少ないものです。

ウッドショックの流れ

大まかなウッドショックの流れは

2020年春 米とカナダの木材メーカー減産
2020年夏 米国の住宅需要が急回復
2020年9月 米市場で木材価格が最高値
2020年後半 米が木材不足・欧州から輸入増
2021年初 日本の木材買い負け鮮明
2021年1月 北米産木材の対日価格最高値
2021年5月 欧州産原料の集成材が最高値

のようになっています。
以前のほぼ倍近い価格のものもあり、住宅のコストもそれに伴い値上げをせざる得ない状況となっています。

以下関連記事

 大和・積水、住宅値上げ ウッドショック、日本に余波 調達・着工遅れ懸念

 世界的な品不足を受けた木材価格の高騰「ウッドショック」が国内の住宅業界で続いている。大和ハウス工業や積水ハウスなどは木造住宅の値上げに踏み切った。木材不足から、2021年4~9月の戸建て着工数は数万戸減る可能性もある。震源地の米国の木材相場は落ち着きつつあるが、なお高水準だ。値上げや着工遅れで住宅市場が冷え込めば、消費の回復の足かせとなる。  大和ハウスは6月から戸建て住宅の一部について、建築費用の見積もりに木材価格の上昇分を上乗せした。上乗せ額は数十万円程度で、建築費用(土地代除く)は1%上昇する。大和ハウスは年7,000戸程度を販売しており、今回の値上げでは、そのうち約5%が対象となる見込みだ。  一般的に、木造住宅の建設コストのうち木材価格は1割程度とされる。大和ハウスは「調達先の切り替えなどに取り組んできたが吸収できない」として値上げを決めた。同社が木材価格の上昇分を価格転嫁するのは珍しい。8月までに着工する住宅の木材は確保しているが、今後どれだけ調達できるかは不透明という。  積水ハウスはこのほど、自社で手がける木造住宅すべてで値上げした。同社では年間の戸建て建築棟数の4割を占める約3,500棟が木造だ。「木材高騰を受けて、価格交渉などで対応できない部分を上乗せした」と説明している。値上げ幅は建築費用(土地代除く)の1%だ。  建売住宅最大手の飯田グループホールディングスは「6月末に納入される木材から、価格上昇の影響を受けそうだ」と警戒する。木材加工子会社を通じた調達ルートの拡充や樹種の変更といった対策に動く。値上げにまで踏み込まなくても対策に追われる住宅メーカーは多い。  各社の一連の動きの発端は、ウッドショックだ。米国での旺盛な住宅需要や貨物コンテナの不足などが重なり、日本向けの木材が軒並み高騰している。  壁や床に使うカナダ産製材品「SPF材」の対日価格は、7~9月期に1千ボードメジャー(BM=2.36立法m)1,830~1,840ドルとなった。最高値を更新し続けており、前年同期と比ベ3倍以上高い。欧州産も価格の高い米国への出荷が増え、日本向けは細っている。  木材高騰や品不足の影響は、国内の木造戸建て住宅の大半を手掛ける中堅・中小のメーカーにも拡大する。木材の主な調達先となる「プレカット業者」が原材料の調達難に直面しているからだ。プレカット最大手のポラテック(埼玉県越谷市)は木材不足を受け3月末から6月20日まで受注を制限している。引き渡し価格も例年より6割高い。「夏には価格が倍になるかもしれない」(担当者)という。  日本の戸建て住宅の着工戸数は20年に約40万戸あった。日本総合研究所の小沢智彦研究員は「木材不足の影響で今年4~9月期に数万戸規模で減る可能性がある」と話す。  住宅は新築時にテレビや家具など耐久消費財を買い替えるケースも多く、住宅の値上げや着工遅れは国内消費への影響は大きい。新型コロナウイルス下で停滞する消費の回復が一層遅れかねない。 <米で反落も前年比2倍>  米国では足元の木材価格は下落に転じている。主な木材の6月上旬の現物価格は1千BMあたり1,260ドルとピークだった5月中旬と比べ、約2割下がった。先物も同様だ。米国における指標のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の木材先物価格は急落している。取引価格は現在、1千ボードフィート(約2.36立法m)あたり900ドル前後。5月7日のピーク(1670.5ドル)から5割弱下落した。  相場が下がっているのは、住宅設備が足りずに着工が遅れている影響がある。それでも現物価格は前年の2倍強、先物も2倍強の高値圏にあることは変わりがない。住宅の需要自体は堅調だからだ。木材を扱う日本の商社は「下落しても高値で安定する可能性が高い」とみる。  最高値をつけた7~9月期分の北米産木材が日本に入ってくるのもこれからだ。住宅各社は代替材調達などでもコストが増えており、値上げで全てを吸収するのは難しい。

日経 2021年06月19日朝刊

ホームセンターの木材も高騰

 

ウッドショックの影響を受け、DMCやカインズなどのホームセンターでも木材の値段が上がってきています。
DIYなどにも影響がでてきそうですね。
コロナによる影響はいろいろなところへ飛び火してしまっていますね。。。


2021.07.03 | Posted in NEWS |  

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