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換気扇の能力と位置を考える

今日はデザイナーのぼやきです。

従来換気扇は、必要な居室に必要な換気能力の換気扇を付けるだけでよかった。
10数年ほど前から24時間換気が義務化され、換気の能力や空気の流れなどの設計が必要になり、いままで換気扇を取り付けなかった居室にまで設置するようになった。

そんな換気扇、実は個人的にずっと疑問に思っていたことがあった。
「トイレの換気扇は天井ではなく、足元に設けなければ臭いが上に上がって、余計匂うのではないだろうか。」
通常、トイレの換気扇は天井か、あるいは天井に近い壁面に取り付けられている。
もちろんマンションのように天井からしか配管を持っていけない構造もあるので、換気扇の位置に自由度はそれほどあるわけではないのだが、それでも個人住宅において、天井に換気扇を設けるよりも、足元に設けた方が換気の目的としては的を得ているのではないかと考えるわけだ。

用をたして、その匂いが人の顔の高さに上がる前に足元から換気してしまえば臭いを感じることはなくなる。
そう考えると、天井に近い壁面に吸気口、足元に換気扇を設けるのが自然なのだ。

そう考えて、実は10年前に一度足元に換気扇を設置設計した案件がある。
結果どうなったか。

結論から言えば、問題なかった。
たぶんこれから換気扇は足元に付けた方がよいという発想に変わっていくだろうと感じた。

ただ、一点問題があるとすれば、24時間換気のように24時間付けておかないと、虫が侵入しやすいということだけだ。
1階のトイレの場合、床に近い位置、床からおよそ200mmの位置に取り付けると、屋外のGL(地面)からの高さはおよそ650mm程度。
そのくらいの高さだと、容易にダンゴムシやムカデ、ヤスデ、アリが侵入してしまうのである。
もちろん24時間換気扇を付けておけば侵入されることはほぼほぼないといえるわけだが、虫がたくさんいる山間部ではちょっと注意して検討した方が良いかもしれない。

この先トイレの換気扇は床に近い場所に変わる。
うん、変わっていくはずだ。
そう信じて早10年…

まだまだ…これから変わっていくはずだ。


2020.08.06 | Posted in 住宅設備 |  

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