さて、前回に引き続き「2021年の住宅設計の方向性を考える」をやっていこうと思います。
前回の終わりにお伝えした「木材に変わる素材」から行ってみましょう。
2021年以降、木材に変わり取り入れられる素材
まず、外壁はタイル張りの再来でしょうか。
吹き付け塗装や塗り壁といったメンテナンスが必要な外壁素材は数を減らしていく傾向にあると考えます。
理由は、やはり北側に生えるこけの影響が大きいと思います。
以前はクラックの問題や下地の不陸問題が注目されていましたが、最近はクラックが少ない可撓性(かとうせい)の強い「スタコフレックス」などの良品が作られたおかげで、大分改善されてきました。見た目にも綺麗ですし、施工も比較的容易ということで数を伸ばしていますが、徐々に汚れが付きやすくなりコケなどの清掃を余儀なくされる頃だと思います。
また、ガルバリウム素材の外壁もメンテナンスフリーでとても良い素材ではありますが、音を響かせやすい点・見た目にエレガントさが少ない点などから減少していくのではないかと、勝手に想像しております。(自宅はガルバにしようかと思っていたりもしますが、内緒です。w)
タイル貼りは細めのタイルが増えてくるのではないかと思います。
値は張りますが、上品で高級感があり、エレガントな住宅にぴったりのアイテムです。
ちょうどスターバックスの外壁などによく使われているあれですね。
黒っぽく細長い磁器質のタイル。やはりなんといってもおしゃれですよね。
続いて内壁ですが、内壁はもっぱらガラス張りになるのではないでしょうか。
もう隔たりが必要ない時代になるのではないかと思っております。(個人的に。笑)
冷暖房は居室から家全体へ変化し、コンセントなどの壁面設備は床からのジャックに変わり、エアコンは天井埋め込み、壁が存在するのは、冷蔵庫の裏側くらいになってくるのではないでしょうか!?
解放的すぎて住めないくらいの開放感が今後来そうな気がしている私です。
さてさて次回が最終となります。2021年の住宅設計の方向性。
次回は、住宅設備のお話です。
ではでは~