ハウスメーカー選びに迷ったら…
◆ 住宅を建てる理由と目的
もう一度住宅を建てる理由と目的を話し合ってみよう。理由と目的を知ることで何が必要なのかを整理します。
趣味の物が増えたから広い部屋が必要なのか、子供が増えたから多くの部屋数が必要なのか、今住んでるアパートの家賃がもったいなから、とりあえず戸建てなのか。
◆ 何を住宅に求めるのか
目的を話し合ったところで、今度は住宅に求めるものを形だけではなく、機能的なものも見ていきましょう。
例えば、仕事から帰ってきたら広い湯舟につかりたい→大きい浴室→浴室から外が見たい→ユニットバスではダメなので自由設計ができるハウスメーカー(工務店を視野に…)を探す。
友人を呼んでパーティがしたい→室内なのか、屋外か→ ウッドデッキがほしい
休日に家にいても飽きない空間がほしい→デザイン的でスタイリッシュな空間→デザイナーズハウスの方がよいかも?
カフェのような空間がほしい→開放的な庭を眺める窓がほしい→大きい間口の構造が必要→SE構法はどうか?などなど
◆ それは大手ハウスメーカーでなければならないのか
住宅に求めるものが、こだわりのない室内空間であれば、大手ハウスメーカーでもよいかもしれません。むしろ建売住宅でもよいのかもしれません。しかし、一生住み続ける住宅に少しばかりでもこだわりを持っているのでしたら、それは大手ハウスメーカーに依存しない方がよいかもしれません。あるハウスメーカーで建てた私の親族は、外壁をガルバリウムにしてほしいとお願いしたら、「それはできません」と断られてしまったそうです。できない理由が「高いから」だと言っていたそうですが、プロの目からすれば、ガルバリウム鋼板の方が安価に収まっていたはずです。
◆ ハウスメーカーのメリットとデメリットを知る
大手ハウスメーカーは独自の工法と独自の仕様を売りにすることで、価格競争をさせません。それゆえに通常の住宅の価格よりも1.5倍以上費用が掛かります。ブランド代として受け入れ、テレビコマーシャル代を支払うのか、そういったもったいない費用は支払わず、純粋な住宅の価格でお家を建てたいのかによって、大手ハウスメーカーにしない選択肢を持つことも大切です。
- ● 大手ハウスメーカーのメリット
- ブランド力によって独自の耐震工法、独自の断熱仕様をウリとする。
- フォーマット化された施工技術は、仕上がりをきれいにします。
- 登記などの処理から税金の話まで任せられます。
- ● 大手ハウスメーカーのデメリット
- 宣伝広告費分1.5倍ほど一般住宅より割高になります。
- 工事自体は下請けが行うためマージン費用分高くなる。
- 担当者がコロコロ変わり、アフターフォローの対応が悪い。
- 独自の技術を使うため、リフォームがかなり高くつく。
まとめ
ハウスメーカー選びに迷ったら、大手ハウスメーカー以外の地域の工務店や設計事務所を訪ねてみるのも良いかと思います。ただし設計事務所の中には住宅設計を行わないところもありますので、事前に調べてからお問い合わせをしてみてください。