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キッチンの動線を知っておくとキッチン選びがスムーズになる。

キッチンの動線を考えたことはありますか?キッチンに動線?と思った方もいるかもしれませんが、家の中で洗濯機から物干し場までの動線と家事をこなすためのキッチンとの動線が重要なように、キッチンの中にも動線が存在し、その動線がスムーズであればあるほど使い勝手は抜群に上がるものなのです。今回はキッチンの動線についてすこし考えてみたいと思います。

キッチンにおける動線

キッチンに毎日立つ女性ならばご存じだろう、材料を出す、料理をする、食器を出す、食卓に移動、食器を洗う、食器を片付ける、この6つの作業が基本的なキッチンにおける作業だ。この作業一つ一つが無駄なく移動できるようにすることがキッチンにおける動線を考えることの意義だ。
まず材料を取り出すための食材庫や冷蔵庫の位置から、食材を洗いカットする調理台までの流れで、通常「冷蔵庫」→「流し」→「調理場」→「コンロ」の流れになる。つまり、冷蔵庫の横にコンロは来ないのが一般的な動線となるはずだ。しかし建売住宅や昔の中古住宅などをいざ買ってみると、この動線がおかしな場合が多々ある。特に建売住宅では設計費を抑えるために古い図面を使いまわしたり、キッチンの絵を左右入れ替えずに使いまわしたりすることによって、冷蔵庫の横にコンロがくるという不思議な設計になってしまうことがある。私自身いろいろ見学会などを見て回ったが、笑えないほどこの冷蔵庫の横にコンロがある建売住宅に出くわすのだ。コンロの熱が冷蔵庫にも伝わり冷蔵庫も壊れやすくなるし、冷蔵庫からコンロを越えて流しへもっていき、食材をカットしてまたコンロへ戻ってくる。無駄の多い動線は無駄に疲れてしまうので、キッチンにおける動線は大切であると再認識できる。

食器棚との位置関係

食器棚は、コンロのすぐ後ろであったり、コンロから比較的近い箇所にあると大変便利である。調理が完成したフライパンを持ち歩いて皿に盛りつけるまでの移動距離が短い方が手の負担も軽減できるし、料理をこぼしてしまうなどのハプニングも避けることができる。また、食器棚は洗い終わった食器を片付ける際にも近い方が便利なため、結局「コンロ、流し」のあるキッチンの裏側に食器棚があるのが理想と言えそうだ。

まとめ

今の時代、コンロの位置がおかしい設計をする業者は少ないとは思うが、自分の「やりたい」「こうしたい」が先行しすぎて動線がめちゃくちゃな家にならないように気を付けてみてくださいね。


2019.03.18 | Posted in 住宅知識 |  

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