「新居には音楽を楽しむ部屋が欲しい!」「エレキギターを大音量で楽しみたい!」「サックスの練習部屋が欲しい!」そんな場合は遮音室を作るのがオススメ。遮音室は通常の居室と異なり音をさえぎるための設計をします。今回はそんな遮音室についてみていきたいと思います。
壁を遮音壁に
リフォームでも新築でも同じですが、壁面を遮音壁にするためには遮音材を使用することはもちろん、下地材を2重にするなどの対策も行います。通常プラスターボード12.5mmの下地一枚にクロスなどを貼り仕上げるのですが、ちょっと音を静かにさせたい場合には、この下地材を2枚重ねにします。これは遮音室にしない場合でも一般家庭で行えば、隣の部屋との音も気にならなくなります。簡易的に音を小さくしたい場合にはこの下地2重構造で十分でしょう。また音は重さに対して遮音効果があがるそうで、重量のあるコンクリート壁ではほとんど音を通しません。しかし木造でもコンクリートと同じ遮音効果をもたらす素材として「タイガードリーミィ・80」というものが吉野石膏から出ています。壁厚552mmを必要としますが 遮音性能はコンクリート壁5m分に相当するそうです。さすがにここまでのものは、劇場などの壁面にしか使用されませんが、一般住宅でも音を極限までさえぎることは可能だということです。
天井からの音漏れ
2階建ての場合、2階での足音や家具をずらす音が下階に響く場合があります。同様に室内の音は天井から屋外に漏れる場合もあるということです。そこで壁面だけではなく天井にも遮音材を使用します。通常プラスターボードの下地を使用することが多い天井ですが、ここも遮音効果のあるグラスウール入り下地材を使用したり、その他の遮音材を使用したりして居室全体からの音漏れを防ぎます。
遮音材と吸音材
一般的に個人でも居室の音漏れを防ぐために「吸音材」を壁面に張り付けてDIYを行います。よくご存じのように表面がデコボコしたスポンジのような素材を壁面に張り付け、音の反射を防ぎ音を吸収させます。遮音室には、遮音素材と吸音素材の二つが合わさることでその効果を大きくすることができるのです。
開口部からの音漏れ
遮音室を一から設計する場合は、サッシはつけない方向で話をすすめます。サッシは音漏れの原因になってくるので対策が大変になるからです。また居室への入口も重たいドアを2重に取り付け音漏れを防ぎます。音楽のスタジオなどに入ったことがある方はわかるかと思いますが、2重にドアを閉めた時と、1枚だけのときとでは運でのさがあります。
地下室という手
結局いろいろな遮音材、吸音材を使用するよりも、音を外に漏らさないためには地下室が理想的だといえます。地中であれば音は横からは漏れにくいでしょう。また、地下室を作る際には鉄筋コンクリートで覆うため必然的に遮音効果は高まるのです。
まとめ
遮音室を作りたいという方は、どうぞお気軽にBASEまでお問い合わせください。その利用用途によって最適な遮音室の作り方をご提案させていただきます。