住宅は住めば住むほど味が出る。でもメンテナンスが必要になる…メンテナンスフリー住宅なんてできないのかなぁ。そんな風に考えている方も多いかと思います。今回はメンテナンスフリーの住宅が可能なのかをちょっと考えてみようと思います。
外壁のメンテナンスフリー
まず一番メンテナンスがかかる外壁のメンテナンスフリーを考えてみます。
撥水効果が落ちるサイディング系は数年に一度塗装が必要になってきます。
デザイン性の高いジョリパットやスタッコフレックスのような塗りかべも、水垢などで汚れるので数年ごとにメンテナンスが必要です。
コンクリート打ちっぱなしならば…と思ってはみたものの、撥水コートをかける場合にはメンテナンスが必要。また地震などでクラック(ひび割れ)が発生するとやっかいなメンテナンスが必要に。(タイル張りも同様)
しかしガルバリウム鋼板ならばほぼメンテナンスフリーになるかもしれない。もらい錆や泥などがつかないようにしていれば、基本的に雨が洗い流してくれるのでメンテナンスはほぼ不要ということになりそうです。ただし見た目がトタンっぽいのがネックですかね。。
外壁の完全なメンテナンスフリーはやはり存在しないのかも。(汚れが気にならないならば塗り壁でもよいのかもしれないです。)
屋根のメンテナンスフリー
一昔前の建て売りで多かったカラーベスト葺き屋根、劣化が早く塗り替えなどが必要だったものです。
板金の屋根は熱などによって塗装が剥がれたり、さびにくいガルバリウム鋼板であってもやはり錆が出ることもあります。ただ、比較的メンテナンスフリーな材質であることは違いないです。(約20年くらいは塗り替え不要になることも。)
陸屋根の場合はシート防水やFRPがあります、シート防水ではシート切れで雨漏りがおこることも。
一般的な瓦屋根の場合、瓦によってはメンテナンスフリーになる可能性も。瓦はいぶしなどの場合劣化が少なく長寿命で、基本的にはメンテナンスフリーなのですが、台風などの強風に弱く天災によるメンテナンスを要することがあります。
太陽の直射を受けたり、台風の影響を受ける屋根は、やはり完全なメンテナンスフリーは難しい。それでもガルバリウム鋼板の屋根に期待を持ちます。
まとめ
今回は外回りのメンテナンスフリーを考えてみました。結局完全なるメンテナンスフリーは存在しませんが、それでも数十年前よりも格段にメンテナンスまでのスパンが伸びているのは確か。外壁、屋根ともにガルバリウム鋼板ならば20年以上はメンテナンスフリーとなりそうです。(傷などに弱いので注意)
そういえば外壁と屋根が一体になった家をたまに見かけるようになったけれど、こういったメンテナンスの面からなのでしょうか?