巾木って何?
巾木というのは、室内の壁と床の間にある縁のことを指します。巾木には木製のものや、アルミ製のもの、塩ビ製のものなどがあり、水がかかる部屋や、抗菌の居室(病室など)では塩ビ製のものが使用されます。
何のためにあるもの?
巾木は日本家屋の場合、畳と壁面を区切るだけの小さなもの(畳寄せ)でしたが、洋風の建物が入ってきてからは、装飾も兼ねて幅の広いものが使われるようになりました。もともとは壁面と床面の仕上げをきれいに見せるために使用していたように思いますが、時代とともに掃除機が壁を「ガンガン!」当てる際に壁面がボロボロと崩れないようにガードする役割を担ったり、洋風の住宅の様に工期を短く簡単に施工できるように、壁面と床面仕上げの隙間を隠す役割も担っています。
最近の住宅で巾木がない家を見た
デザインによっては、巾木がない方がすっきりしてモダンに見えたりします。設計者の意図によって巾木を付けずに施工する場合もありますが、困るのは住まい手のお掃除だけでしょうか。おそらく掃除機でガンガンとはできないので、雑巾などで手作業となります。しかし、濡れた雑巾を使って壁面に触れればシミになる可能性もありますし、なかなか一筋縄ではいかないようです。
おすすめの巾木は何?
どれがいいよ!という答えはないように思います。なぜならそれぞれの巾木にもそれぞれコンセプトがあり存在しています。自然素材の家では、既製品を使わず、タモの無垢材を工場で加工して使用しますし、価格を抑えたい住宅では既製品の木質系巾木を使います、またシックな住宅ではアルミ製の巾木で上品に仕上げますし、ナチュラル系の住宅ではあえて巾木を使わず美術館のように見せる場合もあります。