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「あやふや」な空間が「面白さ」をプラスする

住宅設計において、気を付けて取り入れるようにしていることは「あやふやな空間」をあえて作ること。「あやふや」とはどちらともつかないあいまいなことで、例えば「室内」と「室外」、「1階」と「2階」それぞれをあやふやにした空間、あやふやな要素で仕切ることで、双方がそれぞれの空間をしっかりと確保しつつ、住まい手が双方の空間を楽しむことが可能となる。これを行うことの重要性をすこし考えてみたいと思う。

「あやふや」をプラスするメリット

先にも述べたように「空間」と「空間」との境界をあやふやに、あるいは「用途」と「用途」との違いをあやふやにすることで、住まい手はそれぞれの違った「要素」を楽しむことが可能となる。私が特に住宅の居住空間にて取り入れたいと思っていることは、「寝室」と「庭」との「あやふや」な関係である。これは子供のころキャンプへ行ったり、自然学習の中で草むらで寝転んだりした経験が今もなお住宅の領域にて取り入れたいなと思っているからで、寝室である絶対的安心空間において、自然の中にいるというリラックス効果を取り入れるための工夫として「あやふや」な関係を利用することで可能としたいと考えるのだ。例えば日本の家屋のほとんどはリビングや居室などでは吐き出し窓(床まである開口部)が一面にとどまることが多い。これは立地条件などの影響を強く受けるものだが、やはりこれがあいまいさ、あやふやさを作るうえで最大の妨げとなっていると感じる。例えば、寝室の開口部が3面とも吐き出し窓だったらどうだろう、あるいは2面だけでも良い、より開放的で明るく、そして庭の木々に囲まれた感覚を得ることができないだろうか。こういったあいまいさを演出する設計をどんどん取り入れていければいいなと思う。

空間の自由度を可能にするSE構法

上記のように空間のあいまいさを可能にするには、日本の建築基準である「耐震構造」をクリアしなければならない。とくに3面ガラス窓を可能にするには耐震強度が従来の在来工法では難しくなってくる。しかし弊社(Base)の設計するSE構法であれば、木造でありながら耐震性能を有した開放的な住宅設計が可能だ。SE構法は国の認めた耐震性の高いハイグレードな構法なのだ。

SE構法が可能とする自由な空間設計

従来の木造在来工法では、「自由な設計」と言えど限度が出てきてしまう。特に筋交いという耐震用の壁を設けなければならず、開放的な設計を行おうとする際には必ずネックになる。対してSE構法は重量鉄骨と同様にラーメン構造の骨組みを持ち、それでいて耐震性能は従来の木造よりもはるかに強いため、自由な設計の限界値が広がる。住宅の設計においてSE構法は今後のスタンダードになっていくのではないかと思う。

あやふやな空間こそ現代には必要

住宅の設計はどんどん面白さを増していく。それは住まい手の思いが多種多様に広がって、それに合わせるように建物もまた姿を変え、変化していくからである。そしてその変化に対応するために構造もまた変化をしなければならない。つまり「大切にしたいお施主さんの意図」を正確に再現するためには設計自由度の高いSE構法を選ばなければならないのである。もしあなたが特別強い思いをもって住宅をお考えならば、どうかSE構法を調べ知っていただきたい。住宅の設計にさらなる自由度が増し、きっとあなたの望んだ住まい方が手に入るでしょう。


2019.11.18 | Posted in 住宅デザイン |  

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