先回に続き、2021年の住宅設計の方向性を考えていきたいと思います。
2021年に流行ってくる住宅設計の流れ
01.居室の天井高の変化
2020年まで省エネ、高断熱、効率化などのキーワードから、天井高を低く抑えエアコンなどのランニングコストを抑える動きが主流でした。
マンションも例外なく居室の天井高さは2,500mm~2,700mm程度と、都内の高級マンションであっても3,000mm(3m)を超えるマンションを見つけるのは簡単ではないと思います。
トップユーチューバーの高級マンションルームにしても3,000mmいかないのではないかと思います。
2021年在宅勤務の方が増え、居室にこもる時間が増えるにつれ、オフィスにいた時の開放的な談話スペース、商談スペース、あるいは会議室といった広々とした居室が恋しくなってくることでしょう。それは人と接しなくても済むというストレスよりも低い天井で四方囲まれた圧迫感によるストレスにより、徐々に体がイライラしだすからだと思われます。もともとノマドワーカーが生まれた経緯も、そういった閉鎖的な自室よりも、カフェなどの開放的な雰囲気が気に入ってノマドワークをされているのですから、在宅勤務が続くことでこういった変化がでてくるのも考えられるということになります。
開閉窓よりも開放的な窓
日本の住宅は「通気性がよいほうがよい」というのが昔ながらの風習で、木は呼吸しているため、南北を流れる風の流れを作り出すような設計をする傾向にあります。パッシブデザインという言葉が浸透してきたのはここ最近のことかもしれません。
しかし、外気が必ずしもキレイとは限らない!という概念が生まれてくると窓は常に閉めっぱなしとなり、24時間換気と空気清浄機のフル稼働により、パッシブデザインも通気も関係なくなってきます。そこで、開閉式の窓は網戸がつけられることがほとんどですが、この網戸がだんだん邪魔に見えてくるのではないかと考えるわけです。
どうせ開けない窓なのに網戸があることで視界が遮られてしまうからです。
そうなってきますと、法的に最低限の通気窓を設けるだけにとどまり、それ以外の窓はFIX(ハメゴロシ窓)に変わってくる可能性が高くなります。
FIX窓でも開放的に感じられるように、窓は床から天井まで1面になり開放的な空間を作り出す手助けをしてくれるでしょう。
まだまだ続く2021年の住宅デザイン変化!
続きはまた次回!