なぜ日本の戸建て住宅の約90%は、木造住宅なのか?
(参考:総務省「平成20 年住宅・土地統計調査)
現代ではあまり見ることがなくなってしまった木造の校舎ですが、生徒の心理状態にも影響があることがわかります。
木は人にやさしい素材
木は人間にとって、やさしい素材です。断熱性、吸放湿性、弾力性、環境浄化能力、さらに不快な高音低音を吸収する能力も備え、まさに人をやさしく守ってくれる木材。触れればぬくもりを感じるだけでなく、調湿機能も備えているため、自然な湿度調整も行います。また、木は人間の精神を安定させる成分も排出しています。
実験ではマウスの生存率が木造と同様木の箱では85%とコンクリートの生存率7%を大きく上回っています。
生き物にとって呼吸をし、調湿・呼吸する自然素材の木材は最適な素材だと言えそうです。
木の断熱性はコンクリートの11 倍、鉄の350 倍
(参考:「住宅の省エネルギー基準の解説」/建築環境・省エネルギー機構)
木材は断熱性能において他の建築材料を大きく上回っています。その性能はコンクリートの約11倍、鉄の約350倍。その優れた性能に加え、充分な断熱材を備えた家は、「夏涼しく、冬暖かい」快適な環境を保つことができるのです。
木は呼吸する建築素材
木材は湿度の高まる梅雨から夏にかけ空気中の水分を吸収し、湿度の低い冬には逆に水分を発散するため、室内を快適な湿度に保つ機能を備えています。お寺や神社が木造である理由は、こういった日本の四季に合わせた生活ができることも理由のひとつです。